グループ訓練が開始されました。


3月22日(土曜日)つばさ吃音相談室では初めてとなるグループ訓練が実施されました。

定員である5名の参加者と見学の方が3名みえました。また、中日新聞の記者の方が取材のためにおみえになりました。

個別訓練とは異なる緊張感や恐怖感の中での発話に、参加者の方々も苦戦していたようでした。しかし、そこから実生活の場面で訓練の効果を感じるためには、何がどの程度足らないのかを知ることができるのではないかと思います。

グループ訓練の効果として
①個別訓練とは異なる緊張感という負荷の中での成功経験がもたらす、発話に対する不安や恐怖の軽減。
②人前での自分の発話を録音して聞き返したり、他人の発話を聞くことによって得られる客観的な聴覚的感覚。
③毎日の家庭での訓練のモチベーションの向上。
④自分以外の吃音のある方々との交流。
などがあげられるかと思います。

以上のようにグループ訓練には個別訓練にはない様々な効果があると思います。『個別訓練で培った話す技術を試す場所』として活用し、症状の改善に役立てて頂けたらと思います。

※グループ訓練中の写真を撮り忘れてしまいました!中日新聞の記者さんにお願いして何枚か頂いて後日公開したいと思います。申し訳ありません。

 

きつおんのある子供をもつ親の集い 第一回を開催しました。

3月15日土曜日午後3時より、つばさ吃音相談室において「きつおんのある子供をもつ親の集い」の第一回を開催いたしました。

我が子の吃音に悩む保護者の方、医療施設において吃音の臨床に取り組まれている言語聴覚士の先生、吃音を抱える当事者、様々な立場の方々が参加してくださり、盛大な会となりました。

吃音が引き起こす多くの問題が提起され、参加者の方々それぞれの経験や考え、思いを語っていただきました。

指摘やからかい、発話の強要など、吃音に対する周囲の理解の不足から来る問題は、多くの保護者が抱える問題であり、今回の集いでも重要なテーマとなりました。この様な問題に対して親として何もできていないと言われる方が大半であり、子どもの力になってあげたいと思いながらも、どうすればいいのか分からずに悩んでいる歯がゆい思いがひしひしと伝わってきました。また、成人の当事者の方からは「親や周囲にはこう対応して欲しかった」「こんな対応はして欲しくなかった」等の経験も語られました。

これらの問題に対する「決まった答え」はないのかも知れません。でも「決まっていない答え」はあるのではないかと思っています。この「決まっていない答え」を試行錯誤しながら探していく必要があるのかも知れない。その試行錯誤の過程を歩むに際して、信頼できる専門家や仲間の存在というのが重要になってくるのではないか。そしてこの集いが、それらの人たちとのつながりを持つきっかけとなればと願っています。

集いが終了した後、会場で参加者の方々がお互いに連絡先を交換する場面がみられました。また「吃音に悩みながらも懸命に生きている成人の当事者の方の生き方に感銘を受けた」という感想や、「自分たちの存在が決して特殊なものではないと感じることができました」といった感想もいただきました。まさに参加者の方々による参加者の方々のための会であり、私は教えられることばかりでした。

吃音の症状の軽減というのは吃音の問題を考える上で最も重要なポイントだと考えています。しかし症状の軽減だけを求めていくサポートでは、すべての問題を解決するには不十分であると思われます。その不足を補うためにも今回のような集いを定期的に開催し、皆様の協力を得られたらと思っております。

参加していただきました皆様、本当にありがとうございました。この相談室で吃音に苦しむ方々がそれぞれの『つばさ』を見つけ出して羽ばたいてくれる、そんな施設になりますように。