「公的な福祉サービス以外の選択肢」
つばさ吃音相談室は、医療施設で勤務する言語聴覚士が、医療とは異なる枠組みで、吃音のある方とその家族にできるだけ安価で質の高い支援が提供できないかと考え設立された施設です。設立当時は、全国的に見ても吃音症を専門とする福祉施設はほとんどなく、先例のない事業ということで様々な努力や工夫を積み重ねてきました。
その甲斐あって、今では多くの方に一定の費用負担で当施設にて公的な福祉サービスを利用していただいております。
しかし、その一方で公的な福祉サービスではない支援(私的な支援サービス)を望まれる方もお見えになります。
理由は様々だと思いますが、公的な福祉サービスでは・・・
- 利用できる年齢に制限がある(未就学児~高校生)
- 受給者証の取得に対する心理的抵抗感
- 原則として実際に通所しなければならないが、通うための時間的、身体的、金銭的負担が大きい(遠方にお住まいの方)※現在は感染症拡大防止のための特例としてオンラインによる支援が認められている自治体も多いです。
- 一定の利用者数の制限(原則として1施設で1日10人まで)があり、実際に支援を受けられるまでに待期期間が生じてしまう場合がある
今年の春、つばさ吃音相談室では新たな支援の提供に向けてのプロジェクトを開始しました。
新たな事務所を構え、スタッフとして言語聴覚士を配置し、必要な機材の手配や各種の手続きを経て、ようやく「オンライン支援サービス」を開始にたどり着きました。公的な福祉サービと同じような支援が、公的な手続きなしで利用できます。
それぞれの家庭の事情や症状の程度、年齢やお住いの地域などに応じて、より多くに方に適した支援が行き届けばと考えています。今まで様々な理由で支援を諦めていた方の新たな選択肢となればうれしいです!